忍者ブログ
旅は道連れ、世は情け。 アニメや漫画の話題やら諸々。デジモンが好きです。検索は避けてるよ。

おれがあいつであいつがおれで

こないだ初めて「君の名は。」観ました!

以下ちょっと感想書くんですけど、好きな方向けの内容では決してないので、あの作品が大好きでこれから先の文章を読もうとしている方がいらっしゃるならば、最大限の注意とものすごく寛大な心をもってお読みくださいませ。

生きていく上で大切なのは、分かり合うことでも、理解し合うことでも、許し合うことでもなく、「住み分け」です!こいつはもう言い切ります!
生まれから育ちまで異なる人間同士がね、分かり合えるなんて幻想なんですよ。どんだけ努力し譲歩したって、他人の考え方や感情なんて結局分かるわけないんだから。逆に分かられたら怖い!


















という前置きを踏まえまして、以下感想です!なかなか辛口表現ですので本当に気を付けてね!














開始30分ぐらい、結構夢中で観てました。
普通に面白いなーって。テンポはいいし、映像は綺麗だし、瀧くんの髪型立向居くんっぽくて可愛いなーって思いながら見てたんですけど、見てたはずなんですけど、それにしても彼等の恋っていつ始まった……?

ライトなSFとか隕石とかの話も主なあれだけど、基本はこれ恋愛映画だよね?まず恋があって、そこから初めてSFチックな設定とかが活きてくるんだと思ってたんですが……なんか違ったね。おれがあいつで系の入れ替わりネタのが主な土台かと思ってたんですが、入れ替わりネタの日常は基本的にダイジェストで表現されてて、CMとかでやたら見てた顔とかに落書きするとことかも割と一瞬で、ただひたすらに瀧くんがおっぱいを揉んでた印象しかない日常パート。

てかみつはちゃんも瀧くんのこと気になり始めてたんなら、何故に先輩とのデートを組んだのよ。それにどっちも通信機器が使える時代での入れ替わりなんだから、もう少し相手と連絡がつかないことに対する違和感とか、……てかその前に会おうと思わなかったのかな?恋心は置いといて、まずそんな摩訶不思議現象起きたらその相手に会おうとしない??メモやらノートやらには書き込めたんだからさ。もしかしたら3年のタイムラグがそういう個人情報に関するメモを許さなかったという設定があったのかもしんないけど、そしたら作中でその辺の描写が欲しいよなぁ。映画始まる前に監督さんが「最初は頭を使う」みたいなこと言ってたけど、これは全体的に頭を使わずに観るやつでは……???

まぁそんなこんなで恋心にまったく共感できずに観てしまったものだから、瀧くんイケメンで本当によかったねって感想しか出てこなかったです。イケメンじゃなかったらおそらくみつはちゃんもきっと恋してないし、そしたら乳揉んで勝手に口噛み酒飲むただの変態さんですよ。大惨事!

あとせっかく映像作品なんだから、心理描写とかの表現は映像で観たかったなって思いました。彼等、心理描写全部口で喋ってたから。最後の方本当に独り言多かった。人が大勢死ぬってんのに「名前が思い出せない!」ってそんなこと言っとる場合か!あとお父さんをなんて言って説得したんだよ!わーん!登場人物の心が全然わからない!!

代替え可能な主人公・ヒロインに感情移入するのが最近の流行りなのか、それとも綺麗な映像と音楽と声にみんな惑わされているのか。観ながらずっと宮崎駿監督ってすげぇなって思ってた。あちらの方は人間が生きてて、感情がちゃんと伝わってくるもの。

君の名は。は登場人物がストーリーの為の人形みたい。瀧くんもみつはちゃんもさ、恋の為だけに生きてたもん。勿論生きていくうえで糧になる恋もあるけれど、彼等の恋は単なる現実逃避の一環でしかなかったなって。

描写されている限りどっちの家庭環境も多分あんまりよくなくて、その為におそらく何かを我慢して生きているところがあるわけでしょ。みつはちゃんはお父さんと神社のそれ、瀧くんは家事やらバイトとか。そういう寂しさや葛藤によって欠けたものを、恋によって簡単に穴埋めしようとしてるみたいに見えちゃうんだよなぁ。だってあれ、お互いじゃなくても多分よかったでしょ。ただSFによって相手の存在を特別に感じたってだけで。どっちかってーと吊り橋効果に近そう。ある程度可愛いorイケメンだったなら誰でも代替え可能な恋だったんじゃないかなぁ。

まぁ一応作中に前前前世でもそういうことあってたよーみたいな描写もあったけど、そういう歴史の重さ全然感じなかったもんなぁ。瀧くんじゃなければ駄目だった訳じゃなくて、あの一族が生き残るために動いてくれさえすれば誰でもよかった感がすごい。てか前前前世の方々は誰にコンタクトとってたんだろうね。そっちも瀧くん?それとも瀧くんの一族?もしくは瀧くんとは関係ない人?それによって大分考え方が変わってきちゃうぜ!

最初割と物語と足並みそろえて観てたのに、途中から完全に置いてけぼり食らっちゃった。
あれ、いつの間に恋を?え、死んでる?3年前?彗星?そんな気軽に変電所を爆発させちゃうの?てかお父さんとの確執あんなに丁寧に伏線張ってたのに最後超投げっぱじゃん!?って混乱してる間にいつの間にか再会して終わってた。分母の大きさを恐れつつ言うけど、正直あんまり面白くなかったよ!映像が綺麗だっただけにちょっと残念。

あれもういっそ恋しない方がよかったかも。友達としての好意で命を救いに行って、次の再会からもしかしたら恋が始まるかもしれない、ぐらいに抑えてた方が感情移入しやすかったかもなぁ。

行動の全部が恋で説明されてるからさ。恋って確かにパワーはあるだろうけど、何もかもを説明付けできるほど万能じゃないと思うんですよね。恋で全部説明できるなら、それまでのお互いの人生やら考えてきたことが無に帰すじゃないですか。もしも恋がこれまでの人生のすべて凌駕するっていうのなら、そうなるだけの理由が必ずあるはずなんですよ。そういったバックボーンなしに恋で片づけるって、人間を表現するにあたって対応がちょっと雑かなって。いくら恋に恋しがちな若者だからと言ってもね!

設定が好きか、人間らしさが好きかで評価が分かれるのかもしれないなぁ。てか多分個人でのSFとの関わり方でも評価変わってくるよね。SF好きからしたら入門編って感じだったけど、SFに興味ないならならアニメとしてはかなり斬新な表現だったろーし。

そういうとこ含めて、良くも悪くもライト層向けって感じの映画でした!


超面倒くさいこと言うと、映画の内容がどうこうってより、ああいう映画がものすごいヒットする現代の風潮の方がちょっと怖いです。みんなちょっと感情が希薄になってきてない…?

強い感情が叩かれがちな世の中だからそうなっていくこともわからなくもないけど、なんかそういうのって怖いよなって。このままだと精巧なロボットを開発するまでもなく、人間が生きたままロボットみたいになっていっちゃうのかもなぁ。もしくはターミネーター系の未来かな。どっちにしろ、あんまり楽しい未来予想図じゃねえな。
PR