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旅は道連れ、世は情け。 アニメや漫画の話題やら諸々。デジモンが好きです。検索は避けてるよ。

原初の愛を語りたい

えー、唐突ですが、ちょっとヒュンマちゃんについて語らせてください。基本的にネタバレしかないです。あと語りたいことだけ語って特にどの場面かとかの説明もないので、原作を知っている方じゃないとわけがわからんと思います。知っててもわけがわからないかもしれない。その辺りはそっと流し見していただきたく思います。アニメ派の人は見ないほうがいいです。超ネタバレしてます。


えー、ヒュンマという呼称すら今年の初めに知ったぐらいですが、私の歴史的には古く、むしろCPの原点です。原点過ぎて二次創作を見るという発想もなかったところを、アニメ化でちょっと再燃しCPの呼称を知りました。最初に出会ったときは二次創作の存在自体を知らなかった頃だから、CPの原点ってーか、妄想の原点といっていいかもしれない。

ダイの大冒険は死ぬほど有名な作品なので、特に説明もするつもりもございません。読んで。面白いから。CPとかそういうの抜きに最高に面白いから。なんというかね、超ドストレートな人間愛って感じ。

アニメ化にあたって、コンプラがどうだの、セクハラ描写がどうだの言われたりもしてるけど、ダイの大冒険で大事なのはそこじゃないからですからね!
私がヒュンマ派の人間だから、どうしてもヒュンマ界隈での話題が目についてしまうんですけど、マァムに関することでなんというかね、原作に対して「ここはもっとこうだったらよかったのに」みたいな意見もうっかり見てしまうんですけれども。特にラストバトルあたりのね。ちょっと出番少ないんちゃうかって。そういうアレとか。

でもねー、決して雑に扱われている訳ではないんですよ。アニメはあんま観てないからあれなんですけど、原作に関しては両先生方、キャラをものすごく大切に扱ってくださってますよ。読み返してびっくりするぐらい。小さなコマのすみっことかでも、超丁寧に描写されてる。キャラへの気遣い半端ないのよ。
彼女をラストバトルで活躍させてしまうことは、むしろ彼女の意思への配慮がなくなってしまう可能性を孕んでいるんです。彼女は初期から一貫して「守るための戦い」をしている訳だから。アバン先生がマァムに対して「あなたは本当に優しい人」と称してるようにね、彼女は本当は誰も傷つけたくはないんだと思います。それが世界を滅ぼそうとしている、倒すべき敵だとしても。アルビナスに虫唾の走る良い子とディスられるぐらいの甘ちゃんな心を、生死をかけた激しい戦いの中、ずっと、ずーっと持ち続けられた子なんです。
慈愛の心虚しくアルビナスと戦うことになってしまいましたが、それでも最後、コアを破壊された自分は爆発するから離れなさいってアルビナスに言われてたからね。マジで敵だと思ってるなら、そんなことわざわざ言わんと爆発に巻き込むだろうし。

そういや、ミストバーンに対しても止めを刺す必要はないでしょって超甘ちゃんなこと言ってたよね。ほぼラスボスに対してね。あれはでも、ミストバーンに対する慈愛というより、闇側といえヒュンケルの師だったわけだから、ヒュンケルの心を彼女なりに守ろうとしてたのかもね。しかし、それってとんでもねぇ守り方だってばよ。その時点ではラスボスのボディだと知らなかったとはいえ、世界を滅ぼさんとしてる敵幹部を打ち倒すことよりもヒュンケルの心を優先してるわけだから。

だからね、彼女、ヒュンケルに関してはずっと私情なんだよね。

ヒュンケルがお前には慈愛があるが、これからは自分の為に人を愛するようになる、とか言ってたじゃない。そんでマァム自身も、命をかけてまで人を愛するって凄いことで私にあれができるかしら、みたいなこと言ってたじゃない。でもさ、マァムちゃん、ヒュンケルに対してはずっとそうじゃない?ずーっと、私情じゃない?
ミストバーンの初回戦闘だってさ、ヒュンケルが闇の力使わんと全滅するかもってときに「あなたのすさんだ目は見たくない!」って止めてるんですよ。これは流石に慈愛では……いや、慈愛の範疇か?彼女のもつ強大な愛の力を持ってすれば、結局それはヒュンケル自身のためを思ってのことだから、慈愛の部類にはいるのか?

……マジで?

そうか、ヒュンケル自身の為を思っての行動は、彼女にとっては慈愛の範疇か。他の人にとっては命がけの個人愛レベルのことだって、彼女にかかれば慈しみの心になるのか……。本当にそうか……?

でも実際、彼女のヒュンケルに対する献身を慈愛だと思ってるのって、ヒュンケルとマァムだけなんだよね。少なくともポップとエイミさんはそれが慈愛の範疇だと思ってないんだよね。だからエイミさんはマァムにわざわざ牽制したし、ポップもマァムがヒュンケルのことが好きだと思ってんだよ。信憑性しかない情報よこれ。彼らはだって恋のフィルター通して見てるんだから。この二人が看破してるのはマァムの恋心だろうけど、そういやヒュンケルのそれは誰も看破してないな。あ、いや違うザボエラが見抜いてたか。すごいなザボエラ。あとはアバン先生かな。
ダイの大冒険のすごいところは、本人たちより一層敵キャラとかの方が的確に恋心を見抜いてくるところですね……。よし、まとめてみよう。


●ポプマ派
・クロコダイン
ちょいちょい世話焼きおじさんみたいなこと言ってきて可愛い。ヒュンケルの想いには多分気づいてないから、ずっとポプマ推し。何かにつけて「お前らまだ結婚せんのか?」みたいなこと言ってきそう。超可愛い。

・ハドラー
氷魔塔にマァムぶん投げたあたりで、ポップに向かって好きな女が串刺しになるのを、みたいなこと言ってた。まぁそのあと自分の元部下がその女をお姫様抱っこで助けていちゃいちゃし始めたけど。あの時さ、自分が助かった経緯をヒュンケルがハドラーに長々と話してたけど、彼はその間ずっとマァムを抱っこし続けてたんだよね……。ハドラー様もその状態じゃ話なんか入ってこねぇよ。まず降ろせよ……。
しかしハドラー様は最終的にポップの為に神に祈るぐらいのポップ派になるので、彼の恋を応援すると思います。

・メルル
ポップの恋ごと応援しちゃういい子。本当にいい子……。メルルが幸せにならないなんて間違ってるよ。ポップはメルルを幸せにしてあげるべきだよ。でもこれは個人的なエゴでしかないよ。なぜならメルルはポプマ派だから……。
でも最終戦争でポップの為だけに能力強化して、彼専用のテレパシー能力を身に着けるぐらいの愛にポップもドキッとしてたからね。脈はきっとあるよ。ずっと応援してます。

・ヒュンケル
マァムの肩を抱き寄せながらポップの元へ行ってやれって背中押してた。私はね、ヒュンケルはマァムのこと好きだとは思ってたけど、もっと神聖な愛だと思ってたんですよね。聖母とか言ってたから。敬愛とかいうか女神崇拝というか、そういう、信仰の対象みたいな愛なのかなって思ってたんですよね。
でも彼「オレではお前を幸福にできない」とか言ってたんですよ。モノローグで。これ見た瞬間、「この男、思ったより俗物人間だ……!!」ってなりました。し、しあわせにしようと一度でも思ったことあったんだ……?って。びっくりしたよ。こっそり聖母から天使に言い変えやがって。すました顔でとんでもねぇモノローグ語りするんじゃないわよ。めっちゃ好きじゃん。家族愛ではなく、これは確実に男として好きじゃん。でも言わないじゃん、ヒュンケルからは、絶対……。
シグマ戦からポップとマァムが帰ってきた時、彼が2人を一瞥するとこがすごく好きです。超気にしてるじゃん。背中押したくせに。素直になれよ。


●ヒュンマ派
・ザボエラ
奥手団長に目ざとく気付いて惚れ薬まで作ってくれようとしたダニお爺ちゃん。ここでヒュンマ派と思いきや、実はポプマも看破しており、マァムの姿を使ってポップくんも誘惑してます。カップリング把握お爺ちゃん。味方からも見捨てられちゃうダニの中のダニだけれど、思い切りのよいクズは嫌いではないダニ。

・ミストバーン
目の前でヒュンマの生涯の誓いを見せつけられてしまった闇の師匠。ヒュンケルの心の闇の部分を担っていることもあって、彼が出てくるとすげぇいちゃいちゃしだすよ。ヒュンマが。初戦は仲間たちが攻撃を喰らい続ける中で生涯を誓い、ラストバトルではずっとくっついてる。半裸のヒュンケルにマァムが。ずっと。
ラストバトルのとき、マァムはあの時点で十分な戦闘要員だったのになんでこんな守ってるんだろうって思ってたけど、アレ多分相手がミストバーンだったからだよね。例えばハドラー様とかキルバーンだったら、あんな風には守ってなかったと思います。彼女はヒュンケルがボロボロだったから守ろうとしたんじゃなくて、彼の心を守ろうとしてたんだろうね……。
ていうか心の闇から守ろうとしてたマァムはわかるんだけど、ヒュンケルがそれに甘んじてたのは正直よくわかんないんですよね。マァムはだって、敵に背を向けるような形で貴方を守っているのよ。普通に危なくない?
オレは大丈夫だから自分の身を、とかもないのよ。守られるに甘んじている。まぁミストバーンのやばさをヒュンケルも感じてたっぽいし、下手に前線に出すより自分のそばにいたほうが安全だと思ってたのかも知れないけど。彼はいつだってマァムのことになると戦士じゃなくなるよな。ラーハルトが殺す前にもう死んでたんじゃない、彼の戦士心。
味方が攻撃を受けてる戦いの真っ只中にさ、戦士が唐突に女性に生涯を誓ったりする?戦局どころか敵も味方も見えてないやん。マァムしか見てないやん。マァムもすさんだ目は見たくないってヒュンケルのことしか考えてないやん。愛やん??
こうして見ると、ミストバーン自体はヒュンマ派ではないのに、ずっと巻き込まれてる感じするね。ラーハルトとかいたのにマァムに真っ先に取り憑いたのも、ちょっとした腹いせだったのかも知れない。結局そこからまたヒュンマはアバン先生を巻き込みながらイチャイチャしてたけど。

・アバン先生
一番弟子の不器用さを汲み取ってくれた偉大な光の師。あなたにとって彼女がいかに大切かよくわかりますよ、ってモノローグ、超好きです。彼女と書いてマァムと読む……!
なんかこう、兄妹弟子の絆というより、なんとなくヒュンケルの男としての秘めた心を掬い取ってくれてる気がしてね。だって色々あった一番弟子が、仲間を想う心を持ってくれたことに感動しているようなモノローグじゃないじゃないですか。純粋に仲間だと思ってるとしたら、こっそり口止めする必要なんてないもの。別にバレてもいい訳じゃん。ミストバーンは彼に取り憑いたけれど、結局彼の光がそれを打ち負かしているんだから。悪いことではないじゃない。でも内緒にしといてって先生にお願いしてんの。なぜって?マァムに悲しい顔して欲しくないからに決まってるじゃないですか!
ミストバーンがたとえ闇の師であったとしても、ヒュンケルを武器としか見ていないとしても、マァムが悲しんでしまうこと、ヒュンケルにはわかってるんですよ。ヒュンケルの中にミストバーンと過ごした時間があるのは確かなことだから、彼女はどうしても、彼自身が手を下さなくてはいけなくなったことに心を痛めてしまうんですよ。マァムはね、そういう子なんですよ。もうね、いい子すぎて困るよ……だからヒュンケルも迂闊に愛を告げられないじゃないか……。
マァムのこういう優しさがわかるってことは、ヒュンケルもそうとう優しいんだと思います。優しさのレベル高すぎて怖いぐらいなんだけど。だからアバン先生いてくれてよかったなって。優しすぎる二人の愛をわかってくれてありがとう、アバン先生……!
アバン先生的にはロカとレイラのあれこれを、ポップとマァムに重ねることもできただろうに(回想シーンの夫婦漫才はまさしくポプマ系列のそれだったし)それをしなかったんだよね。アバン先生も器用なくせに恋には不器用な男だから、そのあたりはヒュンケルの方に感情移入してしまったのではないかと邪推しています。

・ポップ
ポップはマァムが好きだけどさ、なんだかんだヒュンケルも好きじゃん。告白前のポップならともかく、告白後の覚醒ポップはね、うっすらヒュンマ推しな気がしなくもないです。なんというか、無意識の中でね。
告白の後にね、なんとなくポップくんって降りた気がしたんですよね。マァムを巡る恋愛バトルから。ポップ君は認めないと思うけど。別にヒュンケルに譲るとか、そういうこっちゃないですけど。なんていうのかな、ポップくんは多分ずっとマァムに自分を見て欲しかったんじゃないかなって。自分がマァムを好きなこと、好きでいるために強くあろうとしたこと、そういうことを伝えられる自分になりたかったんじゃないかなって。
だからこう……ポプマ派の人には怒られてしまうかもしれないんだけど、ポップ君は自分のことに気を取られるあまり、肝心のマァム自身をちゃんと見てこれなかったんじゃないかなって。だからコンプラに引っかかるようなエロい目で見ちゃうし、ボディタッチも過剰にしちゃってたんじゃないかな。だからこう、マァムもそれが好意からくるものとは思えなくて、マトリフおじさんみたいな身内の戯れ認定してたんだろうなって。マトリフおじさんから好きって言われてもびっくりするもんね。いやポップはマトリフおじさんじゃないんだけど。カテゴリ的にね。

で、告白後にポップくん、夫婦漫才に移行したんだよね。あのキス未遂のところから。ポップ君がまだ降りてなかったら「流石にそんなことする勇気はない」の顔も真剣だったと思うんだよね。でも彼、ちょけたから。キス未遂のあと。だからこう、彼のマァムへの恋はもしかしたら「おまえを好きになって…本当に良かった…!!」が、すべてだったのかも知れないなって。
本当にマァムの心を手に入れようとするなら、ポップ自身がどう見られたいかだけではなく、彼女自身をもっと見ていかなくちゃいけないし、彼女に一人の男性として見てもらえるような態度を取らなければいけないわけじゃないですか。でもなんかなー、なんとなく、そこあたりからは降りてる気がするんだよなぁ。
ラストのミストバーン戦でもさ、マァムがヒュンケルを支えに言ったことに関して作中でなにかしら思ってる描写ないのよね、ポップ君。まぁ実際問題それどころでもないんだけど。でもミストバーンへの「キレイな顔…」には反応してたから……。彼はいつもマァムとヒュンケルがいちゃつく度にぶつぶつ言っていたはずなのに、告白後には特に何もないんだよな。これからはマジのライバルであるはずなのに、茶化しながらは言ったりしてるけど、もやっとかイラッとかいう描写ないのよ。だからさ、告白したことにより彼の中でひとつ区切りがついたのかも知れないなーって。

告白後に関しては、ヒュンケルの方が2人を気にしてる感じすらあるもの(シグマ戦の後の視線のやつ)。てかヒュンケルもポップへの背中押したんだったら、いちいち愛おしげに見るのやめなよね……。ミスト戦で再会した時のあの優しい目、ヤバくない?あんな目で見られたら好きになっちゃうじゃろうがい……。



えー、ちなみにエイミさんは、ポプマ派ではありません。あの人はヒュンケル過激派です。マァムを警戒しているけど、だからといってポップとくっつけばいいとは思ってない。それは人の愛を尊重するとかそういうんじゃなくて、自分の愛が凄いからそこまで気が回ってないんだと思います。ヒュンケルにしか興味がないと言うか。
私はヒュンマ派ですが、エイミさんのことはね、嫌いじゃないんですよね。突然メロドラマ始めたときはびっくりしたけど。エイミさんはヒュンマ的には色々あったけど、なんだかんだ最終回のね、なんかこう恥ずかしがってる顔がちょっと可愛かったからね。あと彼女のおかげでマァムの超可愛い嫉妬顔を見れたからさ……。超カワイイよね、マァムの恋する顔。あんな可愛い顔をしといてよく愛がわからないとか言えるよね。鏡見な~!超かわいい顔してるぞ!
それにエイミさんぐらいの強さで何かがぶち当たってきてくれないと、ヒュンマ永遠に進みも戻りもしなさそうだしさ。勝手に二人で世界作って満足してそう。あとねー、「エイミさんがあなたを愛するように?」も超可愛いよね。なにその顔。かわいすぎない??

でもまぁね、ポップにマァム、ヒュンケルにエイミさんでもいいっちゃいいのよ。
私は作中でシグマ戦が一番好きだし、一番好きなキャラはポップだし、マァムもヒュンケルもCP抜きに大好きだし、エイミさんもちょっと好きだし。みんなそれぞれ幸せになる気がするもの。でも、だめなの。個人的にだめ。

なぜなら私はメルル過激派だからだ!

5人の恋愛に関しては、私はメルルがしあわせになってくれなきゃ嫌なんですよ。ポプメル派ってわけでもないけれど、でもメルルが幸せになるルートじゃなきゃやだ!私が!私のエゴによってやだ!
あんな純粋な想いが報われなきゃなんのために世界は救われたんだってばよ……!メルルはだってポップとしかしあわせになれない気がするもん。他の人はまぁなんだかんだ幸せにはなるんだろうなーって思うんだけど。あんな一途に想われてて好きにならないことなんてあるの?ポップ自身が嫌ってる、マァムには絶対に見せたくない情けないとこも、メルルさんはまるごと包み込んで愛してくれてるんだよ。命がけで救って、勇気をくれて、テレパシーまで会得して世界を救うに至る愛ですよ。これに応えなきゃ男じゃないでしょ。

それにポップとマァム、ヒュンケルにエイミさんだとするにしてもですよ。
マァムもヒュンケルも、お互いがピンチの時、思考を通さないで脊髄反射で助けにいくじゃん。マァムが自分のダメージも顧みずお姫様抱っこで助けに行ったり、ほぼ全滅確実の戦闘でバーン様の攻撃からヒュンケルがマァムを身体張って庇ったり。あの2人、普段は割と人を制したりとかして冷静だけど、お互いの事となると……ちょっと判断がおかしくなるじゃない。
ポップくんは慣れてるからあれかもだけど、エイミさんとかそういうの耐えられないと思うんだよね。あの人きっと自分が一番でいたい人だから。ヒュンケルはもう既にマァムに対して一生を誓っている男だよ。彼が正義に生きている限り、彼女の顔が常にちらついて消えることはないんだよ。たとえ一緒にいても、ヒュンケルはきっと桜色みつける度に目を細めるだろうから、やめときなよエイミさん。悪いことは言わないから。ラーハルトとかどう?気の強さの相性とか良さそうよ。


エイミさんはねー、好きは好きだけど、応援するには行動が足りないんだよな。彼女は割とね……その、口だけのことが多いのよね。しいて言えば意思を継いだ友との誓いの槍を捨てたぐらい。あ、そうかヒュンケルに生の執着を植え付けてたか。そういえばあそこでエイミさん派の人が、マァムが消えてエイミさんになってたからうんちゃらって言ってたの見たことあるな。
エイミさんの愛は、マァムがまだ知らない愛だもんね。人への愛ではなく、男性への愛よ。もしかしたらヒュンケルも知らない異性への愛よね。いや知ってるか。マァム好きだもんね。
気持ちに応えてやることはできないが、エイミさんの気持ちは少しわかるってヒュンケルが言ってたけどさ、その少しわかるって気持ちは……いや、うん。オレやバランが悪に走ったようにって例えがまた……同列にするのかそこを?とちょっと今思った。その後マァムがモノローグでメルルやアルビナスを追加してフォローしてくれたけど。もっと良い例えあるやろ……。いや違うのか、彼にとってマァムを愛することはそういう悪い側面をも孕んでるのか。そういうところも、怖いことなのかもなぁ。彼にとっては。

ヒュンケルにとってエイミさんはまだよくわかんない人で(正直読者にもよくわかんない)、だから多分自分の為の愛の象徴みたいな人として捉えてる部分があると思うんですよ。ヒュンケルとクロコダインが囚われの身になって、死んだほうがええかもしれんな……ってなってたとき、マァムの残像だけが残って、そのあとエイミさんが出てきたってのは……個人の愛の象徴みたいな……いや、あまりに邪推だな。なんでもかんでもヒュンマに繋げようとするのはやめよう。エイミさんに失礼だ。いろんな想いがヒュンケルを生かしているんだよ!エイミさんの愛もまた、彼の命を紡いだんだ!
その直後になんというか……正妻の愛を見せつけられたんだけどね。敵陣でそんなに見つめ合ってあなた達……目に涙溜めちゃうぐらい心配なのに信じてくれてんだよ……愛じゃろ……。

そういえばあの辺りでレオナ姫が「ヒュンケルにはどんな説明も妨害もまるで受け付けないなにかがある」みたいなこと言ってたけど、マァムに関してはバリバリ受け付けとるよな。闇の力を使うのはやめてって言ったらやめるし、バーンパレスの心臓部から脱出するときだって、グランドクルス使えなきゃ全滅だってのにマァムの説得に押され気味だし。全滅の危機だってんのにアバン先生とダチョウ倶楽部してる場合か。
でもあの時のヒュンケルの顔、作中で一番好きかもしれない。なんかこう、奥さんに言い負かされてる旦那みたいな顔してんのよね。普段あんなすました顔してるのに家では奥さんに勝てないのよね、みたいな。全然闘志を感じない顔してるのよ。純粋にいちゃついてる。だからレオナもおんなじコマであんなスンッて顔してるんじゃない?説明も妨害も受け付けとるわ……みたいな。

エイミさんは重症のヒュンケルをずっと心配してたけど、マァムってヒュンケルが重症で戦場に出てもそんなに何か思ってる描写はないよね。最初の別れがマグマダイブだったから感覚麻痺してるのかもしれないけど。生きてればいい、みたいな。でも戦闘になると結構庇ってるよね。特にミストバーンから。
あれは、なんなんだろうね。意思は尊重するが、あなたを傷つけるすべてのものから守ってあげたい、みたいな?なにその愛……?それで人を愛することがわからないとか言ってるの?ものすごく気になる人、という描写で好きじゃないことなんてありうるの?ものすごくって何。愛じゃん…。
昔はヒュンケルの思いのが強いと思ってたんだけど、もしかしたらマァムの愛の方が強いかも知れない。ヒュンケルは重そう。愛が。

エイミさんの話だった。

エイミさんが、ヒュンケルの心にマァムがいてもそれを丸ごと愛せる女性だったら、ワンチャンあるかなって思います。けど、多分エイミさんはそれはできないと思う。彼女は愛したいより、愛されたい女性だろうから。そういう一方的に押し付ける感情、わりとヒュンケル苦手だと思う。彼はよく押し付けられる男だからね。バーン様にもミストバーンにも愛されちゃって。あいつこそ愛の男かも知れないな……。
無垢をバルトスさんに愛され、悪意を向けていてもアバン先生に愛され、そうして悪の道に染まってなおマァムに愛されている……。エイミさんは地獄がどうとか言ってたけど、ヒュンケルはもう地獄へは行けないんだよ。ヒュンケルにとってそっちのが遥かに楽な道だとしても。もう彼はマァムに誓ってしまったからね。マァムは一緒に地獄を歩いてくんないもん。彼女は地獄にいるヒュンケルの為に泣いてくれる女性だよ。引っ張り上げるでも、掬い上げてくれるでもなく。ただ、ヒュンケルが光の道へと進める強さを持っていることを心から信じてくれているだけだよ。

これで万一戦後にエイミさん選んだら、それはそれで一応認めるかも知れないけど、とにかくヒュンケルを一発ぶん殴るだろうとは思います。


あとはー、そうだ、マァムのポップへの感情だ。
マァムさん、ポップに曖昧な返事してるって言われてるけど、答えは出すってちゃんと言ってるじゃないですか。それでもいいかって相手にちゃんと聞いてるじゃないですか。なによりポップがマァムを好きになって本当に良かったって言ってるんですよ。それ以上の答えが何処にあるんだってね。マァムとポップの関係なんだから、ポップの言葉がすべてだよ。

ポップへの笑顔も超カワイイんだけど、なんというか、すっごくキレイな笑顔なんだよね。自分のための愛というより、慈愛の最大級の愛みたいな。一番大きな家族愛みたいな。仮に告白後にポップを男性として意識する可能性があるなら、あの時点でメルルに対する何かしらの感情があってもおかしくないんだよなー。
恋愛に関するそういう描写はエグいからダイの大冒険って。でもね、マァムのメルルに対する嫉妬はまったくないのよ。エイミさんに対してはあんなに可愛い顔で戸惑ってんのに。ポップの想いに応える気持ちが微かにでもあるなら、メルルについて言及されないのもおかしな話じゃない。仮にマァムが心の奥底でポップを男性として意識してたとしてよ、そしたらどういう感情で戦後に3人旅してるんだ彼らは……?
人類を賭けた最終戦闘前ですら、あんなぎくしゃくしてたくせに!考える時間が山ほどある平和な世でどうして……?逆に?逆に大丈夫なの?でも恋心が微かにでもあったら耐え難い旅路じゃないの?ヒュンケルとマァムとエイミさんで旅するってなったら、絶対全員嫌だって言うでしょ……!



そんなこんなでヒュンマ派なんですが、ヒュンケルからマァムに対して積極的に行動することは流石にないんじゃないかなって思います。あの人、自責と共に生きてるから。自ら求めることを、彼自身が許さないと思う。想いはあるし、ボディタッチも拒まないけど。彼からの精一杯は肩をそっと抱き寄せることなんでしょうね。お、奥手ェ……なんて可愛い21歳なんだ……。

だからヒュンマのはじまりは、マァムからだと思います。
ただ、仮にマァムさんが愛を自覚して、ヒュンケルに告白したとして、ヒュンケルがそれを受け入れられるかという問題ももちろんあります。自分にその資格はないって思ってるっぽいものね。でもね、ちゃんとヒムに愛を与えることができたから、自分にも愛はあるって自覚はできたと思うんだよね。国を滅ぼした自責に関してはわからんけど、そのあたりは姫さんとマァムに論破される未来しか見えないから問題ないと思うんですよ。あと彼、マァムの言葉には即落ち2コマ男だから。多分だけど……落ちるよ。すっごく遠回りはするだろうけど。

もしもヒュンケルが自分は人を幸福にできる男じゃないからってマァムを振るとしてよ、マァム絶対、自分の愛に応えることができないことはいいけれど、ヒュンケルが人を幸福にできないなんてことはないわって言うと思うんですよ。自分の愛ではなく、他ならぬヒュンケル自身の為にそう言うと思う。

バルトスパパとか、アバン先生とか、ダイとかポップ、クロコダインやラーハルトやヒム、そのついでのように自分の事も言うと思う。あなたのそばにいるだけで、あなたの姿を見かけるだけで、しあわせな気持ちになったの。みたいなね。あなたは誰かを幸せにすることができる人よ、だから自分のことをそんな風に言わないで。っていう微笑みの爆弾にあいつは落ちるぜ。押される愛には強いが、包み込むような愛には滅法弱い男、ヒュンケル。

きっと誰かを幸せにしてあげてね、って身を引く彼女に、ようやく言えるんじゃない?誰かを愛することはできない。オレが愛しているのは生涯お前だけだって。告白飛び越したプロポーズでもするんじゃない?


エンダーー!!イヤーーーー!!!


というかマァムの全力の愛に誰が抗えるというのだ。死にかける度に毎回泣くほど心配してるくせに、戦場に存在意義を求める彼を絶対に止めずにただ全力で守ろうとする彼女の愛に……。

改めて、すごい愛だなぁ。



……えー、ぐだぐだ長々と脈絡もなくすいません。でもちょっとすっきりしました。

ここまで語っといてあれですけど、ヒュンマの二次創作はしないと思います。多分。あれは、読み返す度に原作に打ちのめされるので。というか原作のマァムにしかヒュンケルは落とせないんじゃないかなーって。
大体、ざっと語るだけでもこんな長々してるんだもん。書こうとしたら絶対長編になっちゃう。あとは原作に隙がなさすぎる。心理描写すごすぎて実際書くことない。原作読んでとしか言いようがない。だって凄いんだもん。すごい、面白いんだもん。

読んだ人の数だけ、CPの答えがある。ダイの大冒険はそんな素敵なお話です(?)。
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