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旅は道連れ、世は情け。 アニメや漫画の話題やら諸々。デジモンが好きです。検索は避けてるよ。

無粋な真似だと重々承知



すさんだヒュンケルの瞳が恋しくて、冬。
イケメンむっず…髪の毛どうなってるんだ…。すさんでるのにうっかりアバンのしるしをつけちゃった。ほぼ見えてないけど。


ギャレリアさんにヒュンマちゃん置いてるんだけど、ヒュンマちゃんここ1ヶ月だけで、4年前から置いてる作品の閲覧数を軽々超えててびっくりしました。何かのバグかと。ギャレリアでヒュンマちゃんって人気なの?
でも検索した感じは圧倒的にpixivのが作品数多かったのよな……え、晒されているの?ギャレリアの方が??

ギャレリアの方が見やすいのかな?
アプリ版は改ページないとか恐ろしいこと聞いたことあるし。

ギャレリア版見てる人がここ見て下さってるのかわからないけど、pixiv版とはちょっと内容違いますのでご注意下さいませ。pixiv版は10回ぐらいこそっと修正してるから。どんだけ修正してんだよって話だけど。もうしばらくは修正しないと思うので(多分)、この機にpixiv版も出来ればどうぞご覧下さいませ。

……単純に初版が良かったからギャレリアの方を見ている可能性も……なくはない!



まぁそれはそれとして、02映画の情報がさっぱりでない内に、未だどこか燻り続けているダイの大冒険を完全燃焼させようと!思います!

具体的に何をするかというと、「地底魔城跡地にて」って二次創作のあとがき解説みたいなものを書き連ねようかと。まぁ言ってしまえば無粋な真似ですね。言いてぇことは作品に込めろやって話なんですが、どうしてもどっかで不完全燃焼だから!すまねぇ!!

結構ごちゃごちゃ言う予定なので、無粋なことすんじゃねぇよって方はこれより以下はスルー推奨です。思ったより無粋な真似をしてますのでね。多分ですけど、若干わかったような発言も混じってくると思いますので、ご自身の中に明確なヒュンケル・マァム・ヒュンマ像が既にある方は見ない方がいいかなと。

……タケヒカの時はこんな注意したことないね。でも今回はこれまであんまり関わってないジャンルでごちゃごちゃ言ってるので、結構過剰注意してます。言いたいことは言いたいけど、不要な争いは避けたいんじゃよ……。まぁもう大分ごちゃごちゃ言ってきた後だけど……。







よーし、それじゃあ、行くぜよ!







最初はですね、このブログのどっかにも書いてるけど、「ヒュンケルは人を幸福にできる」っていうので落とそうと思ってたんですよ。下書きもそんな感じで書いてました。なのに気付いたら全然違うテイストなっててね……。だからこそすげぇ苦労したわけですが。

まずマァムの告白、というかもうプロポーズですね。彼女みんな好きで愛してるからさ、もういっそプロポーズしちゃえって思って。嫉妬から動くのも超かわいいけどね。ただそれを上手に書ける自信がなかったので、嫉妬は恋心を気付かせるものにしようって。

マァムの優しすぎる優しさを知っている・不器用で真っ直ぐなロカさんを知ってる・レイラに相談を受けたことがある、ということでアバン大先生にお越し頂いて。アバン先生も他者への愛がすごくて自分の恋に不器用な男だから、似たもの同士かなってのもあって。

アバン先生、ヒュンケルサイドに立って欲しい気持ちもあったけど、単純にそっちサイドに着くにはちょっと関係が複雑すぎて……。お互いの立場で色んな事情があって、かつての複雑な感情があって、だから単純に背中を押すには立場がややこしすぎるんじゃよ……。

なので今回は、マァム側にアバン先生、ヒュンケル側にレオナ姫でお送りしております。ヒュンケル側にレオナ姫も実際複雑だけどね。姫の器の大きさには、ほんと頭上がんないよ。すげぇ姫様だよ。私ね、レオナ姫大好きなんだよね。一生ついて行きたいし、一生姫呼びしたい。


話がずれた。


で、ファンブックでもマァムが直線的で不器用って先生が仰ってたからさ。ロカさん似の。真っ直ぐで不器用で鈍感。でもだからこそ一度心を決めたら、駆け引き無視の超どストレート勝負してくるんじゃないかなって。

しかもヒュンケルの愛と憎しみの根源である地底魔城の跡地でね。
マァムさんなら、ムードとかそういうのを一切無視した、いっちゃん無骨な、だからこそ彼の魂の奥底に響くようなハートブレイクショットを、ヒュンケルの心の臓に真っ直ぐに打ち込みそうだなって。地底魔城という彼らの始まりのリングで、嫉妬ではなく、特別な大好きを原動力にね。


で、レオナが「過去を理由にすんなよ」って釘を刺してるにも関わらず、ヒュンケルは過去を口にして拒みます。でもこれね、過去を直接的な理由にしてるんじゃないんです。あの人はだって、マァムの幸福が一番だから。自分の所為でマァムの未来の幸福に影を落としてしまうことに、彼は怯えてるんじゃないかなって。勿論、誰かを傷つけた自分が幸福になるのを怖がってる部分もあるとは思いますが。それでも一番はマァムです。だから拒んでる理由は、過去というよりはマァムの為にって感じっすね。

……これね、誇張じゃなく、真面目に言うんですけど。彼って愛の男だと思うんですよね。作中の誰よりも、なんならあの激しさを持つエイミさんよりもずっと、愛に生きてる男だと思う。メルルと同じがそれ以上のとんでもない愛に生きてる。と、思います。多分ね。あー、バラン様もそうだね。でもあそこまで思い切りよくはないかな。

あの人きっとね、全ての道がマァムに通じてるんだと思う。ほんっとに、すっげぇ愛を持って生きてるんだと思うよ。それをどう説明していいかわかんないけどさ。ヒュンマ脳だからと言われればそれまでなんだけど、どうフラットに見積もっても、愛がとんでもないんだもん。改めてダイの大冒険読んで感嘆したよ。あいつとんでもねぇ男だなって。私の中でRAVEのジーク枠に入るレベルの愛よ。超ネタバレになるから詳しく言えないけど、ああいうことマジでやりそうだもん。


すげぇ話がずれちゃうな。


えー、だから一旦愛を拒まれるけど、でもマァムさんはね、私の愛は、私が決めるっていうんですよ。つまりは「それは理由にならねぇ」ってことですね。これはね、アルビナス姐さんに教えて貰ったことです。恋は理屈じゃねぇんだよ、って。

マァムにそれを言われちゃうと、ヒュンケルはもう盾にするものがなんにもなくなっちゃうんですよ。ヒム戦で自分にも与える愛があるって気付いてるし、マァムには嘘をつけないし。
(ちなみに、ヒュンケルがマァムに嘘つけないって私が決めつけてるのは、アバン先生と一緒に行きたくない!ってバーンパレスでヒュンケルが駄々こねた振りをしてたとき、他の人には憎まれ口で返してたのに、マァムの言葉には返事をしなかったからです。正確には「…」で返してた。嘘が必然のあの場面でも嘘付けないなら、マァムにだけはマジで嘘をつけないんだろうなって)

だからね、あとは本当のことをしゃべるしかなくなっちゃうんですよね。だって彼、過去の過ちの他にマァムを振る理由なんてないんだもん。自分はこの戦いできっと死ぬだろうと覚悟して尚、彼女の為にと、どうにか自分の気持ちを抑え込んでたわけだから。

で!マァムにぐっと踏み込まれてようやく出てくるんですよ、そばにいて欲しいって。When the night!!

自分じゃ普通の幸福を与えられないとか、過去が云々とか、そういうところは、マァムは否定も肯定もせずに受け入れます。そこに嘘がないからね。過去もあるし、幸福に出来ないかも知れないけど、そばにいて欲しい。それが彼の本心からの想いだったからこそ、マァムはそのままのヒュンケルを受け入れたんじゃないかなって。マァムって基本、本当の気持ちかそうじゃないかを基準にしてる感じがするから。


えー、だからここまでの流れとしては、
マァムがプロポーズじみた告白をして、ヒュンケルがマァムの幸福を想って断って、マァムがそれは断る理由にはならないって言って、ヒュンケルがようやく本心を曝け出す。って感じですかね。



で、次です。
今回彼ら、抱擁を二回してるんですが、私はそれを二度漬け抱擁と呼んでます。だから何と言われたら困りますが。

一回目の抱擁は、マァムから半歩、先に歩み寄ってます。恥パのジョルノ君と同じやり方ですね。双方での歩み寄りです。この一回目の抱擁で話が案外綺麗にまとまっちゃって、ぶっちゃけ自分でも焦りました。このまま終わらせてもいいなってちょっと思った。

それなのに、若干蛇足な二度漬けを入れた理由は、単にキメラの翼のくだりが入れたかっただけです!どうしても入れたかったの!あそこ気に入ってたから。

キメラの翼をかつての貴重品にしたのは、貴重品じゃなかったら何故作中で使わなかったんだ…?ってなるからです。特に最後らへんとかね。
多分、序盤でハドラー様が使ってたのが最初で最後かな。あのときブラスじいちゃんが「キメラの翼が見えた」って言ってたから、存在自体は知ってるぐらいのそこそこ一般的なアイテムだったんかなって。いや、デルムリン島だからって可能性もあるか。モンスター界では一般的、みたいな。


えー、なんの話だっけ。あ、二度漬けの抱擁だ。


あとはまぁ、ヒュンケル自身のための愛があそこらへんにあるんじゃないかなって。一回目と違って、二回目はがっつりヒュンケルからの抱擁なんですよね。あそこで彼はやっと吹っ切れてるんですよ。彼女を自分から抱きしめた以上、ちゃんと努力して彼女を幸せにしようって。もうだって手放せないんだから。そうなったらマァムのためにできることって、彼が彼自身の力で彼女を幸せにしてあげること以外ないから。

ってことで二度漬け目で彼に決意が生まれ、それを冥界から鳴り響くベルが祝福してくれるっていう、ね!


最後の締めね、実はもう一個候補があって。

溶岩が流れた後って草とか生えるのかなって興味本位で調べたんですけど、水と光と空気と、微量のミネラルさえあれば植物は育つって回答があったんですよ。知恵袋に。

ただ岩の上では草も根をおろせないから、最初は「コケ」が生えるんだって。コケが生えて、コケに砂のホコリが混ざりこんで、その上にまたコケが生えて、腐ったコケと砂ボコリの混合物が何層にも重なって「土」になる。んで、その土の上に草が生えて、枯れ草が腐って土になって、木が生えて、枯れ葉が積もって土になって、を繰り返して、数百年もすれば立派な森が育つんだって。

だからこう、今は荒れ果てた跡地だとしても、諦めずに長い年月をかければ、いつかは命を生み出す森へと変わるんだよっていうエンドもいいなって。それを二人の愛の芽生えと引っかけてね。

モルグさんエンドはどうしても入れたかったから、どうにかこの両エンドを複合できないかと色々やったんですけど、まぁ無理でしたわ。ごっちゃごちゃになっただけだった。だからもう、シンプルに片方だけにしよって。でも気に入ってはいたから、ここで供養させて下さい。



自分の中では全体的に良く書けたなって感じなんですけど、反省点も多いです。公開後の修正の多さがそれを物語っています。もうちょい時間かければよかったかなー。心理描写とか。でもなぁ、原作の2人の感じも出したかったんだよな。説明不要!2人の世界!!みたいな。

五角形のメンツの介入は悩んだけど、これは二人の世界なんだと割り切りました。てかまぁ原作で充分やってるからね彼らは。ターンエンドしてるんすよね。ヒュンケルも一応ターンエンドしてます。想いを秘めるという形で。まぁそれが本心かどうかはグレーだけど。だから残りはマァムだけなんだよね。マァムだけが保留にしてるから。

ただマァムさんが心に決めたら、多分一番強いわよ。
そういう誰よりも男前なマァムさんが書きたかったので、その点では私は大いに満足です。



私はいつも成就するCPの片側をボロボロにさせてしまいがちなのですが、ヒュンケルは別です。原作でマグマに沈んで、身体を貫かれてメラゾーマ流し込まれて、オリハルコン殴って全身骨折してる男をこれ以上どうすることも出来ないもの。原作がボロボロすぎる。でも成就した後の道は、誰よりも険しいと思うよ。

マァムと共に生きるって、正直彼にとって一番難しい道だとは思うんすよ。なんなら地獄への道よりも更に困難な道だと思う。ヒュンケルにとってマァムは世界で一番幸せになって欲しい人なのに、よりにもよって真っ当には生きてこなかった自分を選んで、しかもそれを拒むことすらできないんだから。

勿論、マァム以外なら苦難じゃないとかそういうんじゃないですよ。ヒュンケルにとって、たぶんマァムが唯一の道だから。ヒュンケルが誰かと未来を描くに当たって、唯一の可能性がマァムだもの。それ以外の道はそもそも存在しないと思う。

その唯一描ける未来のために、自分を犠牲にしないかたちで、未来を守っていくこと。マァムさんに愛を問われたからには、全身全霊で応えていくより他はなし。戦えなくなっても、彼はやっぱり戦い続ける男なんだなぁ。


………人生の最期にね、聞いて欲しいんすよ。「オレといて、おまえは幸福だっただろうか」って。ヒュンケルから、マァムにさ。答えのわかりきった問いをね。

その時のマァムの、深い皺に刻まれた微笑みがね、彼のこれまでの人生の、すべての答えになるんじゃないかなって。そこでなんかやっと、ヒュンケルが、ヒュンケル自身の人生に悔いなく終わりを迎えられるんじゃないかなって。



そういう……妄想………!!



うん、なんかちょっとすっきりした気がする。

やっぱヒュンケルは愛の男だし、常に試練の道を歩く男なんだなと。本当にもう、美しい魂をもつ男よ。精一杯幸福のために生きて、マァムと幸せになってくれよな。本当に頼むぜ。


いやぁしかし、長い妄想だったね。……でもね、正気を失ってるんじゃなくて、ただ単にダイの大冒険の世界観とキャラが大好きなだけなんです。こういう素敵な作品に出会うと、妄想が楽しくて楽しくてしゃーないんですよ。すぐ夢中になっちゃう。考えさせてくれる深さがあるのってすっげぇ楽しい。


ダイの大冒険を生み出して下さった両先生方に感謝です。いやもう本当に、ありがとうございました!!
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