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旅は道連れ、世は情け。 アニメや漫画の話題やら諸々。デジモンが好きです。検索は避けてるよ。

50年だって5分だって

現実で生きるのも、非現実に夢中になるのも、自分の時間を使ってる生態活動においてそんなに変わらないような気がするのに、なんでこんなに違いがあるんだろーなーって考えてたんですが。

やっぱりこう、現実って「怖い」のよね。なんにせよ。現実で真剣になればなるほど不安が大きくなるから、曖昧な位置で自分を誤魔化せる非現実のほうに意識が飛ぶんですよね。

いやぁ……怖いね!
タケヒカ書き渋ってた時とちょっと似たような感じだ。スタートがね、いつもこう、スタートを切るまでが長いのよね。スロースターターというか、暖まるのに時間がかかるから、最初がいつもしんどい。自分の精神の抵抗が。すごい。すごい強い。やったらやり切らなきゃならならくなるから。だから嫌がってんだろうけど。ぐぬぬ……。

なんかこう、ダイの大冒険の男たちがマァムに誓って自分たちを奮い立たせてた理由がちょっとわかるわ。マァムはだって、逃げない人だもん。ミストにキルまで揃った大魔王最強パーティ集結時、老人状態とはいえバーン様に対して「からかっとったんかい!」って啖呵切ってた女だよ。強すぎじゃろ。


そりゃヒュンケルも誓うよ。ポップも惚れるよ。かっこいいもん。まぁダイの大冒険は女性陣全員かっけーけどさ。
マァムはね、人間という種族において世界1位2位を争うレベルの男2人を可愛くしちゃうんだよね。あの寡黙で不器用でちょいちょい皮肉屋なヒュンケルでさえ可愛くなっちゃう。マァムがかっこよすぎて。マァムの前で男気を保てるのチウぐらいなんじゃない。チウ最強説出てきたよ。チウすげぇな。作中No.1の器を持つ男、チウ。

確かにそう考えると、マァムに好きって言うのめっちゃ怖いだろうな。彼女、人間の一等美しい本質を持ってるもん。そりゃ勇気のしるしも輝くわ。彼女にかかれば、自分の弱さを簡単に見抜かれちゃうからね。


……これ、完全に個人的な解釈なんですけど、ヒュンケルの「怖いんだよ」って台詞、多分だけどマァムに関係する言葉だと思うんですよ。ヒュンケルはだって、死ぬこと自体はそんなに怖がってないもの。あのなんで死なないのか不思議なぐらいめちゃくちゃな戦い方しておいて、死ぬのが怖いは通用しないじゃないですか。で、問題は本人も仰っていた罪悪感ですよ。罪悪感って、基本的に善に向かうためにあるものじゃないですか。
悪いことをして、罪悪感が芽生える。だから人は罪を犯すこと、犯してしまったことに怯えるわけで。罪悪感の性質は「善の声」なのよ。……ここからさらに独断と偏見で断定しますが、ヒュンケルにとっての「善」ってマァムなのよ。自分の命を勘定に入れない彼の善、言い換えれば、彼の唯一の生が彼女なの。心残りとも言えるかな。

死にかけるたびに毎回あんな大きく彼女を思い出しちゃってさ。だから、前回のブログでは邪推止まりだったけど、ヒュンケルが迷惑かけるぐらいなら死んだ方がええかもなってなってたとき、マァムの像が消えかけた時にエイミさんの言葉が出てきたでしょ。
……エイミさん派はここから先は聞かないほうがいいと思います。とワンクッション入れておいて、ここのヒュンケルの覚悟って、マァムに向けた「生」だったと思います。彼の正義は純粋な正義では無く、マァムに付随する正義だと思う。マァムが教えてくれた愛に付随する正義と言っても良いかな。そんな感じ。エイミさんの愛に触発された、彼のマァムに向けた愛だよ。その覚悟を、信じるという最高の形で天使が応えてくれてるんだよね。


だからね、ヒュンケルって本当にマァムのこと好きなんだと思うよ。


CPのことを考えるとき、私はいつもフラットになるように心がけてて。自分の感情よりも原作に重きを置いて、原作でそれが読み取れなければ妄想を諦めるぐらいの覚悟でやっておりまして。だから勝茶はお茶子ちゃんのデクくんに対する恋の行方を見守るしかなくなったし、タケヒカは原作軸だと難しいなって思って全員ジェノサイドして来世に賭けたわけですが。

そのぐらいシビアに見てるつもりだったのに、ヒュンケルに関しては原作の方が愛が重くね?ってなった。私の妄想を、ヒュンケルの愛が超えてきた。あいつ思ったよりマァムのこと好き過ぎじゃね??って。

まぁもちろん私の主観通してる時点でフラットとは程遠いのですが。ダニお爺ちゃんの幻覚をみているだけに過ぎないのかもしれない。現実が嫌すぎてヒュンマに夢を見すぎているだけかもしれない。ただ、私の妄想を超えてきたのは事実です。思った以上のビッグラブに私も戸惑っているよ。


マァムも困るよね。どっちも最高にいい男過ぎるもんね。
マァムは別に答えを曖昧にしてるんじゃないんだよ。どっちもマジで好きだから困ってるんだよ。みんなだってヒュンケルとポップどっちも好きでしょ。マァム自身も両方好きで、それに加えて男2人もマァムが本気で好きなんだよ。しかも魅力的な外見より、本質的な内面の部分に惚れ込んでくれている。なんでこんなに全員素敵なんだよ。人間の恋愛模様として最高峰すぎない??

ヒュンマ脳で見てしまうと、ラストステージのほぼ全部が愛の舞台だったね。敵と戦いながら、愛を確かめるみたいに。なんなんだお前ら。なんでいつも……戦闘中なんだ……!これから平和な世で2人で仲良くご飯でも食べてくれよな……!!


……はー、ヒュンマに学ぶ、人生の在り方。
お父さん亡くしてひとりぼっちで生きることでしか自分を保てなくなって、色んな罪を犯してもう戻れないってなってたヒュンケルをさ、マァムはずっと信じてくれてたんだよね。敵として出会った最初から。再び巡り会ったときも本当に心から喜んでくれて、心が揺れるたびにそうじゃないって喝入れてくれて、体張って守ってくれて、悪意を一時的に受けれた時も自分の中にある光を信じて待ってくれて、もう戦士としてではいれなくなった自分をずっと支えていてくれるんだよ。
そうしてさ、最後の最後に自分の弱さである闇に心だけで打ち勝って、こっちも最初からずっと信じてくれていたアバン先生に自分の誇りだ、って言ってもらえたんだよね。

なんかね、本当によかったねヒュンケル。

心から祝福したくなる。おめでとう、って。幸せになってくれよな。できれば、マァムと2人で。ヒュンケルは多分、マァム以外との幸福を考えられない男だから。一途な男だよ。これまでの苦労の分、幸福に暮らしてくれよな。



……とにかく頑張ろう。脳内クロコダイン先生!応援たのんます!!
がんばれッ!!恒常的な怠惰ごときに負けるなッ!!!

そうだ!残りの人生が50年だって5分だって同じ事……一瞬!だけど、閃光のように!!
あー……ちっくしょう!そうだよ!それがおれたち人間の生き方だっ!よっく目に刻んどけよッ!このバッカヤローーーッ!
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