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旅は道連れ、世は情け。 アニメや漫画の話題やら諸々。デジモンが好きです。検索は避けてるよ。

「エゴイスティック・オリジン」

やっと!書き終わった……!

幼馴染のあれこれが書きたくて考えたのですが、なんかこう、色々とすごく面倒なところに行きついたなぁって自分でも思います。本当はもうちょっと原作の様子を見ながらあげようかなって思ってたんですが、もし万が一塚内くんが内通者だったら完全にお蔵入りだなって、思って……。

まぁそれはともかく、実力不足で本文に入れきれなかったTHE☆補足を聞いてください。


◆麗日さんが三重にいる理由
ヒーローになって両親に楽をさせたいのなら、東京近郊にいる意味はそんなにはないんじゃないかなって。本人は「お金の為」って言ってたから稼ぐためには都会のがいいんでしょうけど、多分色んな事を学んだ在学中の3年間でね、お金を贈るだけが本当に両親の為なのかって考え直したんじゃないでしょうか。建物ってのは、誰かの為にあるものじゃないですか。お茶子ちゃんのご両親のことだから、きっと住む人の心に寄り添う建物を、って言って予算オーバーしてすかんぴんになっちゃったんですよ。ご両親はね、お金が欲しいんじゃないんです、自分たちの会社で造った建物に住む人々の笑顔がみたいんです。そしたらね、地元でもいいのかなって。お茶子ちゃんが地元民に愛されるヒーローになったら、必然的にご両親とこにも色んな恩恵が行くんですよ。そういうあれですよ。

あとはね、地方ヒーローの基盤をお茶子ちゃんに作って欲しいなって。東京近郊はヒーロー密集地帯だから、いろいろと手が回るけど、地方で大きな事件が起きたとき対応が遅れることを授業とかで知ってさ。両親を守ることは、地方を守ることです。地方改革を経て、お茶子ちゃんには三重県民に愛されるヒーローになって欲しい。そんで最終的には東京に出てくるの。地方はね、言っても事件数がそもそも少ないからね。両親の為の基盤を作り上げたら、今度こそお茶子ちゃん自身がなりたいヒーローを目指して欲しいし、そしてそれを、三重県の住民はテレビの向こうからいつまでも応援しているのです。

◆幼馴染の今後について
爆豪くんがジーニストの事務所から独立したのは、戦いの場を作る為です。闘技場みたいな枠組みって作中には地下格闘場ぐらいしか出てないので、多分表立ったものはないのでしょう。オリンピックも形骸化したって言ってたし。だからこう、天下一武道会みたいなものをね、これから爆豪くんは作っていくんだと思います。ヒーローもヴィランも一般市民も入り乱れた、戦いの祭典みたいなやつ。でもまぁ最初からそれは無理だから、まずは雄英体育終了後、エキシビションとしてプロヒーロー同士の決闘を実現するところから始まります。その時の司会は上鳴くんね。ゲストは、かつての伝説のA組のみなさん。超豪華。

そこで第一回、爆豪VS緑谷が行われます。夢のタイトルマッチです。ただこの時は結局ドローに終わります。プロにとっては会場が狭すぎたのです。彼らの運命を決めるにしちゃせこいリングだった訳ですね。でもその時の戦いで感化された熱は、きっと天下一武道会を開く為の追い風になることでしょう。
その後、せっかく集まったからって同窓会があるんですが、トイレに立った緑谷くんがみんなのとこに戻ろうとすると爆豪くんが立ってて、面貸せやって連れ出すんです。まさか第二ラウンドかなって思ってる緑谷くんが連れてこられたのは、なんか世界中から富豪が集まってくるような超高級なお店。その店を、しかも貸し切り。何考えてんだって緑谷くんがたまげてるところに、超ダンディなマスターがこの店で一番高ぇ酒を持ってくるんですよ。目ん玉飛び出る値段の酒を。

「え、待ってこれ、都内一等地のマンション余裕で買えるよ!?」
「何言ってんだてめェ、安いぐれぇだわ」
「マジで言ってんの!?」
「たりめぇだ。世界一のヒーローの弔い酒だぞ」

そう言って2人、乾杯すんの。
最初こそあれだけど酔いが進むにつれ、戦いの感想から、小さいころの昔話まで語ったりしてね。その時に彼らはようやく太陽を手が届いて、夜明け前を手に入れて笑えるわけですね。

その後、天下一武道会、というかオールマイト杯みたいな4年に1度ぐらいの戦いの祭典が始まって、その日だけ、2人っきりで飲んでてほしいんですよね。多分それ、その時に勝った方が優勝賞金で奢るんじゃないかな。残りの日々が全部分かり合えなくても、その日だけ幼馴染に戻るみたいな、そういう、ロマン……!

っていうとこまで本当は書きたかったんですけどね!無理だった!まず超高級店の描写ができないから!背景描写は基本死んでるマンだから……!!



書いてる間中、ずっと爆豪くんがどういう人なのか考えたんですが、彼はね、やっぱり山に登る人なんですよ。急に何を言ってんだこいつって感じでしょうけど、まぁ聞いてください。語りたいことがいっぱいあるんです。

険しい山道を超えて山の頂上に着いた瞬間の静かな横顔がね、爆豪勝己の全てなんですよ。達成感とも満足感とも違う、まるで神に愛されて辿り着いたとでもいうような男の横顔を、是非とも切島くんには見届けて欲しいんですよね。

すっと何処かに消えていってしまいそうな儚い横顔です。妙に不安になった切島くんが声を掛けようとしたら、それよりも先にいつもの表情に戻った爆豪が「次はもっと高ぇとこ行くか」って慢心することなく遥か先を見据えてんの。切島くんは相変わらずだなってちょっとほっとするんだけど、でもどっかで、行けるところまで行ったらこいつどうなるんかなって不安も抱えててほしい。

爆豪くんはきっと山で死ぬけど、キリマンジャロの雪山で死ぬような儚さはないんだよね。素質はあるけど、素行が悪いからね。野性味はあるけど清らかさがないんだ。あと登るって一度決めたら、死んでも登るでしょあの人。そこに意味がなくても、決めたからには道半ばで死ぬような男じゃない。そんな男だったら、爆豪くんだって爆豪くんの人生に苦労しないんだ。

人類が到達できる一番高い所で、そこに座ったまま、静かに眠る様に死んでいって欲しいんですよね。そんでそこまでは切島くんはついていけないの。その山は行き道しか用意されてない山だから、帰らなきゃいけない切島くんは爆豪くんとは一緒に行けないんですよ。

だから、カメラだけ持ってってくれって。俺は一緒には登れないけど、でもあんな高い所から見る景色は絶対綺麗だろうから、爆豪が見た景色を、俺も見たい。って。返せねぇぞって爆豪くんは言うんだけど、それでもいい、そのカメラを通してくれれば俺は見れるから。そう言って彼は笑うんだ。爆豪くんは呆れるんだけど、でも荷物にしかならないそのでっかいカメラを、彼はちゃんと持っていくんだよ。

長い旅路の末、爆豪くんは山の頂上に辿り着きます。息をすることも忘れるような、綺麗な景色です。爆豪君はおもむろにシャッターを切って、静かに眠ります。ひどく疲れていたのです。そのまま永遠に眠りたかったのに、誰かの声が聞こえます。非常に腹の立つ声です。目を開けると、案の定、クソみたいな幼馴染がそこにいます。そいつだけは、きっとここに来るだろうと爆豪くんにもわかっていたのです。

「うっせぇわ、クソデク」
「なんだよ、君が登ったって聞いたから、慌てて来たのに」
「頼んでねぇ」
「まぁそうだけど」

断りもなく、デクくんは隣に座ります。お互いに何一つ、相手のことがわかりません。辿ってきた道のりは全然違うし、相手が何を思って登ろうとしたのかもさっぱりです。でも、お互いがいなければきっとそこに辿り着かなかった事だけはわかっていました。他に誰もいない静かな地で、目下に広がる美しい景色を見ているのは、今この瞬間、たった二人だけなのです。

だからこう、分かり合えないけど、辿り着く場所は一緒。みたいな。なんかそういうイメージです。

爆豪くんの心に一番近いのが切島くんで、爆豪くんの魂に一番近いのは緑谷くんっていうか。爆豪くんと緑谷くんは通常会話はほぼできないけど、昔に自分たちで作ったオルマイ語だけは彼らにしかわからない、みたいな。

あ、ハリーとヴォルデモートの関係に似てるかも。ヘビ語を話して、お互いがそれぞれ分霊箱みたいな。見た目とか性格的にはハリーが緑谷くんでかっちゃんがヴォルデモートなんだろうけど、実際はハリーがかっちゃんでヴォルデモートが緑谷くんだろうなぁ。かっちゃんはデクくんの血を飲んで生きながらえるぐらいなら、潔く死を選ぶよ。

……結局何が言いたいんだかよくわかんなくなりましたが、どうにか伝わって!幼馴染に捧げたこのパッションだけでも!!
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