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旅は道連れ、世は情け。 アニメや漫画の話題やら諸々。デジモンが好きです。検索は避けてるよ。

そこにある何か

「こういうもの」を表現したい、という最初の衝動がある。
描きたいという衝動じゃない。「こういうもの」を、なんだ。 (岡本太郎)


立春ちゃん小説、構成自体は日常的にぽつぽつ考えたりしてるんだけど、なんとなく決め手に欠ける気がして、まったくお話が進まない。困った、困った。

少し書き進めては「Who are you?」ってなってふりだしに戻るを繰り返す……。喧嘩っぷるなら会話させてるだけで超楽しいんだけどなー、立向居くんと春奈ちゃんってそうじゃないじゃん?だからといってわかりやすいテンプレカップルでもないじゃん?難しいじゃん??

いやまぁ私が妙な拗らせ方をしてるだけで、彼らはテンプレカップルなんでしょうけど。「好き」の一言でさっさとくっつくだろうし、手を繋いだり名前を呼び合ったりしては顔を赤くして、あらあらまぁまぁってみんなから暖かい目で見守られるカップル……の、はずなんだけどね!そこに!そこに至るまでがね!?

超遠回りするよ。だって、正直あの二人、別に相手がお互いじゃなくてもしあわせになるもの。だって双方自分の好きなことやって生きてるから、なんなら1人でも十分しあわせなんですよ。だからまぁ、春奈ちゃんとか特に、相手が木暮くんとかでも普通にしあわせになると思ってはいるの。そしてその事実に嫉妬したりするの、私が。セルフ・エンヴィー。

個人的な嫉妬はさておき、この間も脳内で木暮くんのことを一生懸命考えたけど、彼は彼のエゴで春奈ちゃんから離れることを決めたみたいだから、それはそれで尊重したい所があって。立春ちゃん小説なのに、木暮くんのことを考えてる時間の方が長いという事態。一番最初に脳内で和解したのも彼だよ。二番目が鬼道さん。

だって本当はね、春奈ちゃんのタイプではないんだ立向居くん。
春奈ちゃんはもっとクールな人が好みだと思う。鬼道くんとか二階堂監督とか瞳子監督が好きな子だもの。まぁ好きというより一種の憧れってのが近いのかもしれないけど。何気にこう、一人で生きていこうとするタイプな気がする。幼少時に男の子にいじめられてたからか、自身に女性性を感じることをちょっと拒んでる感じもしてて。ゲーム版のパーティドレスのとことかも、そんな感じの事言ってた気がするし。

でも、春奈ちゃんのサポートから、立向居くんのキーパー技が完成するって結果が出た事。そういうのが未来の春奈ちゃんの職業選択に少なからず繋がってると思うんだよなー……。じゃなきゃ、教える人になる必要はないもの。元々新聞部で、結構ミーハーで(二階堂監督のファン)、相手のチームの情報を集めてたりとか、得意分野でいうならば報道関係に進んでもおかしくなかったもの。あとは雑誌関連のそれとか。

春奈ちゃんの言葉で前を向く、という意味では木暮くんとの関わりもそうなんだけど、もし春奈ちゃんが木暮くん方面に関心を持ってたら、どっちかというとお日様園っぽい方の未来を選択してそうなんだよな。

瞳子監督の近くにいる未来でもよかったはずなんだよね。一緒にお日様園で働く傍ら、サッカーチーム作ってさ。木枯らし荘のチームよりはもうちっとガチなやつ。でも春奈ちゃんは雷門中学校にいるの。教師として、顧問として。憂いを帯びながらかつての仲間たちと一緒に、子供たちとサッカーの未来のために奮闘してる。彼女、戦う女の人なんだ……!

これ前も言ったかもしれないけど、春奈ちゃんが私の中で一番理想の女性なのかもしれない。あの人間違いなく、過去の己の傷をきちんと良い未来へと昇華させている人だもの。本当はもっと甘えてもいいんだよ。そうする境遇に間違いなくあるんだから、もっとわがまま言ってもいいのに、主張をぐっとこらえて他者を気遣ったり叱咤したりするんだ……。

だからもうなんというかね、立向居くんに「彼女を……頼むよ」って感じすらしてくる。立向居くんはね、春奈ちゃんに日常の幸せを与えてくれると思うんだよね。しかもサッカーという名の幸福に彩られた日常をね。海外に行って離れ離れになったとしても、そういう繋がりがあるってだけで春奈ちゃんの救いになるんだ。だから、ほんと頼むよ……。てか私は一体どういった立場で何をお願いしているんだよ……。

立春の日に間に合うといいんだけど、どうだろうなー。
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